先日、面白い占例…といいますか、
我ながら「こういう読み方もできるのか!」と思った例ができました。
ご相談者様の承諾も得られましたので、記念に残しておきます。
相談者は、女性の方でした。
(干支を使う占いは、相談者が男性なのか女性なのかは非常に重要だと思います…。)
月建:午(火)
合:未
冲:子
日辰:乙丑(土)
合:子
冲:未
空亡:戊亥
風天小畜→天沢履
相談事の内容、それについての判断は伏せますが、
話の流れで、
「(相談者様は)どういう結婚生活を送りたいのか?」がこの卦から読めるか?という話題になりました。
そうした時に、どうやって読めばいいのか?
「もし旦那様がいるとしたら」、どこを見たら良いでしょうか?
ーーー
答えは、ほどんどの場合「応爻」であると考えます。(例外もあるかもしれませんので、100%ではありません。)
すでに付き合っている人や、意中の人など、
「特定の相手」というのはほぼ応爻で間違いない、と思います。例えば、
仮に夫婦のことは関係のない、
転職などのお仕事のご相談で立てた卦だったとしても、
世爻と応爻の関係は、
そのまま夫婦関係として読み替えることができる場合が多いです。
ーーー
今回のご相談の方は、未婚の女性です。
「この卦を既婚女性が立てたものだとしたら」と読み替えると、
「どんな結婚生活を送りたいか」がわかる、ということですね。(そうなのか)
そうすると、世爻の「子(水)」と、
発動した応爻の変爻「午(火)」の関係を読めばいいわけです。子(水)と午(火)。
そう、
「冲」です。(笑)
世爻と応爻が冲ってマズいんじゃないの!?と
一時期考えた事もありますが、
一概にそうとも言えないんですよねぇ。ーーー
それこそ金口訣を学んだからこそ言えたことなのですが、
この「どういう結婚生活を送りたいか?」という質問の答え。
それは、「精神的に一定の距離感を保ちたい」だと思いました。
物理的に一緒に住んだり、生活するのは問題ない。
ただ、精神的なプライベート空間、自分の為の時間は確保したい。
秘密を持つ訳ではなく、単純に精神的にずっとべったりではない生活。
そういう生活を送りたいですよね?とお話すると、
その通りです、とのお返事でした。ーーー
「冲」のイメージですが、
僕は「磁石のS極とS極」みたいなモノだと思っています。
一定の距離があると、反発する事無く、
そのままの状態でいられます。あまり距離を近づけすぎると、
見えないナゾの力で反発力が生まれてしまって、
かえって距離がひらいてしまう、みたいな。
ですので、「近づき過ぎはイヤよ=一定の距離を保ちたい」のだろうと読めました。
今回のような、
水と火の冲というのは、
「実体のない冲」です。
物理的ではなく、精神的なものだということです。
ですので、「精神的に距離を保てるような結婚生活」を望んでいますね、
という判断になった次第であります。
冲だから悪い、と決まっている訳じゃないんですね〜。
ーーー
あれ?
なんか文章にすると大した事なく感じますね(笑)
我ながら「こうも読めるじゃん!!」とハイテンションになってしまったので(笑)
失礼しました(;・∀・)(笑)
(全然違う問いで立てた卦でしたので…笑)
ーーー
ちなみに、
世爻は月破で、日辰から剋合です。
世爻が月建と同じ地支だったり、
月破だったりすると、
「長い期間そのことについて悩んでいる」可能性が少し高いです。
単純に卦を判断するなら、
「世爻が合起暗動出来ない」でいいのですが…
鑑定させていただく時の判断は、「“暗動したい=動きたい”けど“動けない”」と読んだりします。
「だいぶ頑張って来たけど、現実が停滞していましたねぇ」と、
相手の顔が見えなくても、世爻が教えてくれます。世爻の「青龍 父母」もそうです。
青龍と父母が揃って、「お引っ越し」って意味にもなります。
相談の内容に関係なく、
「お引っ越しもしたいけどできなかった」ですね、と
世爻に書いてある訳です。うーむ、断易奥深し。ちなみに、
占った事柄に関して、
日辰はそのまま扱いますが、
月建は交換可能です。ですので、
未(土)の月(来月)に月破が解けて、
さらにその次、申(金)の月。
世爻はとても元気になる(合起暗動出来る)ので、夏ぐらいからお引っ越しの運気は回復します。
「海外に住める可能性はありますか?」と聞かれましたので、
「日本より少し緯度が高いかもしれませんね」とお答えしました。
引っ越しについて立てた卦ではないですので、
今の僕に話せるのはここまででした。
用神をとって、
原神・忌神・仇神と見ていくのが五行易の基本だと思いますが、
実はそれだけでなく、いろーーーーんな読み方がありそうですね!ーーー
十二支と六親五類をどう読むか。
いやーーーーー
断易、楽しいよ!!!
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